チームロゴ

RITSUMEIKAN UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB

立命館大学
体育会ラグビー部

~2024ラストイヤーにかける想い~一色 弘高

2024/11/19

いつも立命館大学体育会ラグビー部にご支援を頂き、誠にありがとうございます。

主務の小暮です。

「2024ラストイヤーにかける想い」、今回は一色 弘高(TAリーダー/MG)です。独特な世界観で多くの人を笑顔にし、チームを明るくしてきました。一方で人の心に寄り添うことにも長けていて、事実このラストイヤー企画で多くの四回生から彼の名前がたくさんでてきているのが、その証だと思います。

それでは、一色の「ラストイヤーにかける想い」をご覧ください。


先日、ワールドシリーズを制覇した大谷翔平選手。強力なドジャース打線の顔として十二分な存在感を放っていましたが、その第2戦、彼はスライディングの際、左肩を脱臼しました。それをテレビで見ていた僕は、2塁ベース上で痛みを堪える彼の表情や、グラウンドに突っ伏す姿を見て”ある選手”を思い出しました。

“ある選手”…。本当に恥ずかしながら、それは自分です。期待をした方、すみません(笑)
Otaniさんと比較するまでもない。いや、比較するなら全人類に死ぬほど謝らないといけないレベルで比べものにならない僕ですが、自分が怪我をした瞬間を本気で思い出しました。

事実、僕はこの4年間、怪我の離脱なくしてシーズンを終えれたことはありません。

入部時から怪我人として始まり、2回生の時は黄紺ジャージを初めて着れて出た練習試合でまた怪我しました。今年こそはスタメンを掴むと意気込んで迎えた3回生はとにかく本気でした。3回生の時は”本気と書いてマジ”と読んでしまうくらいラグビーに打ち込んでた自負があります。当時S&Cコーチだった橘さん(現 大阪マーヴェラスS&Cコーチ 橘勇氣さん)に食事や筋トレについて聞きまくり、食事管理も徹底してました。筋トレもひたすらやりました。
男が女の手をぎゅっと握って歩くクリスマスも僕の手はダンベルをぎゅっと握ってました。正月三が日もおせちじゃなくてゆで卵とムネ肉を食べ、成人式同窓会はシャンパンよりも家に帰ってプロテインを飲むことを考えてました。今思うと、マジで頭おかしいんかってくらい、なんでこんなに本気になれたのかよくわからないんですが、なぜかこの時はとりあえず本気(マジ)でした。

岸澤と一緒にハイパンキャッチ練習もかなりやった記憶があります。あれは完全に練習の練習、質より量になってました(笑)。やっぱり質は大事です。ずっと付き合ってくれた岸澤、蹴ってくれたSH、SOの皆さん本当にありがとうございました。

そして迎えた3回生の春シーズン。試合に出るチャンスはいただけましたが、消極的でミスばかりで全く活躍できないまま、再び怪我に襲われました。怪我をした時、グラウンドのタッチライン際で死ぬほど泣いたのを今でも覚えています。リハ室で松本さんが来るまでの間も正直、死ぬほど泣いてました。涙が止まらんってこういうことかと思いながら泣いてました。今思うと、大学生なのに、20歳を超えてるのに恥ずかしいほど泣いてたと思います。
その時、自分の心の中で”何か”が切れたような、心に穴が空いたような、そんな感覚になりました。今だから正直に言いますが、「もう無理やな」って心のどこかで思ったのでしょう。

それから復帰してもあまり気持ちが入らなくなりました。ステップは上手くないし、足もずば抜けて速くないし、パスなんて鬼下手だったので、エッジのブレイクダウンファイトを自分の強みとしてプレーしてたのですが、そのブレイクダウンファイトでさえ、もうファイトする気にならなかったです。というか、また怪我をするのが怖くなってました。
そんな気持ちで4回生の就活期を迎え、3月の練習でまた怪我をしました。その時、涙は一切出ず、なぜか少し笑ってました。情けなさすぎてどうしようもなさすぎて笑ってしまう感じです。この笑みは選手として”末期”でした。

それでも選手としてなんだかんだ続けるものだと思ってましたが、そんな気持ちの最上回生がプレーを続けて、試合に出たいと思う後輩のメンバーの枠を奪うのなんてマジでダッッサい限りです。そんなダッッッサい4回生にはなりたくなかったです。でも、このチームが好きで貢献したいと思ってました。そこからチームに貢献できる別の方法は何かを考えました。

今、スタッフになって半年ほど経ちますが、正直、チームに貢献できているか分かりません。あんな意気込んでスタッフに転向したのに、なんならできないことの方が多いです。本当にすみません。立命ラグビー部の学生スタッフは他大学スタッフよりも間違いなく優秀です。断言できます。立命ラグビー部の選手にとってはこれが普通になってて色々と不満があるかもしれませんが、これが他大学のスタッフなら絶対ボイコット起きてます。同期後輩関係なく、優秀なスタッフに囲まれて、4回生になっても新しい視点を教えてくれて、学んだことが山ほどありました。本当にありがとう。

最後に…
「一色弘高」を形成してくれたラグビーに感謝を伝えます。ラグビーをしていたからこそ、立命ラグビー部を選んだからこそ、本当に最高で、素敵で、かけがえのない時間を過ごすことができました。生んでくれて育ててくれた家族、出会えた全ての仲間、巡り会えた監督やコーチ、そして、ラグビーという世界で1番素晴らしいスポーツに心から感謝!立派な大人になって必ず恩返ししていきます。

わけのわからないことをつらつらと、ずいぶん長ったらしく書きましたがこれで終わりにします。

結局何を伝えたいかと言うと…

「立命ラグビー部は僕の青春のすべてでした!」
以上!!!ありがとうございました!!!

関西リーグも残り2節です。今のチーム状況を見て、温かい応援は必要ありません。ぜひアツい熱すぎるご声援をよろしくお願いいたします。


以上となります。

次回は、尾﨑 耕一郎(規律リーダー/S&C)のラストイヤーにかける想いです。

今後とも宜しくお願い致します。