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RITSUMEIKAN UNIVERSITY RUGBY FOOTBALL CLUB

立命館大学
体育会ラグビー部

~2024ラストイヤーにかける想い~野々村 公章

2024/11/21

いつも立命館大学体育会ラグビー部にご支援を頂き、誠にありがとうございます。

主務の小暮です。

「2024ラストイヤーにかける想い」、今回は野々村 公章(FL/No.8)です。悟りを開いているくらい落ち着いていますが、誰よりもストイックな一面もあります。また、今年から再開したGENKIアカデミーを盛り上げてくれている選手の一人です。

それでは、野々村の「ラストイヤーにかける想い」をご覧ください。


大学4年間で1番辛かったのは入部後2年間にわたるリハビリです。高校時代に負った膝の前十字靭帯断裂を再発してしまったため、1.2回生の間は全くラグビーができませんでした。不完全燃焼に終わった高校時代の悔しさを大学の舞台で晴らしたいと思って入部したにも関わらず、プレーすることもできないもどかしい日々でした。
この期間を乗り越えることができたのは、多くの人の支えがあってのことでした。特に前任のS&Cコーチの橘さん、トレーナーの松本さんには大変お世話になりました。
橘さんには復帰後に怪我を再発しないため、そして大学ラグビーの強度についていくための身体作りをサポートしていただきました。個別のウエイトメニューだけでなく、リハビリにおいても「橘スペシャル」と題したメニューを考案してもらい、一緒に汗を流して取り組んでくださいました。どのメニューもキツくて2度とやりたくないですが、熱く鼓舞していただきながらトレーニングできたことが今の自分につながっています。
少し話がそれますが、入部初日に苗字が野々村だからという安易な理由でつけられた「まこと」というあだ名も、やたらと大声で連呼してくださったおかげで、プレーできない中でもチームに馴染むきっかけになったと今では感謝しています。

松本さんには日々のリハビリメニューを作成していただきました。自分以外にも多くの怪我人を抱える中で、リハビリの進行具合をみながら自分に合ったメニューを示していただきました。1回目に手術した時はコロナ禍だったこともあり、リハビリで何をしていいかあまり分からず結局再発してしまったので、やることを示してもらえること自体がとてもありがたかったです。復帰後もテーピングを巻かずにプレーしたことはほとんど無く、松本さんをはじめとするトレーナーの皆さんには4年間ずっとお世話になりました。

復帰してからの2年間はラグビーができる喜びとありがたさを感じながら過ごすことができました。上手くいかないことやキツい練習があっても、ラグビーができること自体が楽しかったです。プレーすることで仲間との距離もより縮まりました。特に最後のシーズンとなった現在は同期と一緒に試合に出られることがとても嬉しいです。リハビリに費やした2年間は辛い期間ではありましたが、今の自分にとって必要で前向きな期間でもあり、乗り越えたことが自信にもつながりました。

怪我に苦しむ後輩、あるいは思ったように評価されず悔しい想いを抱える後輩たちには、目の前の練習やトレーニングに目を向けて、こなす日々でもいいからそれを一生懸命続けて欲しいと思います。苦しくてもめんどくさくても、積み重ねた日々はどこかのタイミングでチャンスとして返ってくるはずです。誰かの怪我などで巡ってきた自分で掴んだように思えないチャンスも、そのチャンスが巡ってきた時にその立場にいれたこと自体を実力として誇って良いと思います。
僕自身も遠征メンバーに滑り込んだり、Jrとして試合に出れることさえも怪我をしていた時には想像もできないことでした。続けて良かったと心から思っています。残り2試合になりましたが、1stジャージを着ることを諦めずに自分にできることを精一杯頑張りたいと思います。

最後に両親へ。
今まで自分のやりたいことを尊重して応援してくれてありがとう。怪我から復帰を目指す中で1番のモチベーションは2人に元気にプレーする自分の姿を見て欲しい、そして少しでも上のカテゴリーで自分が活躍することで喜んでもらいたいということでした。怪我だけでなく一人暮らしなども含めて、様々な面で心配も負担もたくさんかけてしまいました。19年間のラグビー人生の集大成と感謝をプレーで示せるように最後まで頑張ります。

長文になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。あと2試合となった今シーズン、そして来シーズン以降もAチームはもちろん、それ以外のカテゴリーで奮闘する選手たちにも目を向けて応援してくださると幸いです。


以上となります。

次回は、中村 康暉(スクラムリーダー/PR)のラストイヤーにかける想いです。

今後とも宜しくお願い致します。